第1回志願者予備調査の結果が出ました。

受験生の皆さん、ご父兄の皆さんもドキドキしながらご覧になったと思います。

今回はこの結果をどの様にとらえればよいかというお話をします。

石巻地区には全日制の高校が8校ありますので順番に見てみたいと思います。

石巻高校0.87倍、定員割れです。これは受験生が入学後の勉強に対する不安から敬遠したというのも若干ありますが、やはり石巻地区の上位層が仙台に流れているということが大きいと思われます。

好文館高校1.28倍、定員200名に対して255名が志望。好文館のポジションから考えると石巻高校はちょっと難しいかなと思っている生徒が石巻高校の倍率をみて頑張ってみようと上げるケースも若干は考えられますが、やはり学力的に自信のない生徒は下方修正する方が多くなると思います。

石巻西高校1.39倍、定員160名に対して222名が志望。昨年から定員が減ったことにより62名超の状態に、普通科の難易度的には好文館高校の次なので、そちらからのスライドを考えるとさらに厳しくなる可能性も。

石巻北高校1.00倍、定員200名に対して200名が志望。これが最終倍率なら安心もできるのですが、今後の動向が一番気になる高校です。同じ普通科で考えると志願者が下がってくる可能性が高い。女子には桜坂という選択肢もありますが男子に関しては北高になります。北高第一志望の生徒はその可能性を考えて対策を考えておいた方がいいでしょう。ギリギリのポジションでは非常に危険です。

宮城水産高校0.58倍、定員160名に対して93名が志望。定員割れはしているが最低限の基礎的学力は身につけておかないと安心はできません。

石巻工業高校
機械科1.88倍、定員40名に志願者75名
電気情報科0.95倍、定員40名に志願者38名
化学技術科0.43倍、定員40名に志願者17名
土木システム科1.28倍、定員40名に志願者51名
建築科1.53倍、定員40名に志願者61名
全科合計定員200名に対して242名志望なので全体としては倍率1.21倍となります。
工業は定員に空きがある場合2次希望もありますので、工業系に進みたい生徒は倍率によっては志望学科を変更することも考えられますが、難易度的に考えると土木システムがさらに倍率が上がる可能性もあります。そして学校全体としても現時点で42名定員をオーバーしてますので、受験生の動向は気になるところです。

石巻商業高校0.66倍、定員200名に対して132名が志望。定員割れはしていますが、これから上がる可能性は大です。
他の高校での受験生の動向しだいですね。

桜坂高校
学励探究コース0.47倍、定員120名に志願者56名
キャリア探究コース0.63倍、定員80名に志願者50名
好文館、西高志望の女子生徒の動向によっては変動アリです。

ここまでざっくりと各校の状況を見てきましたがあくまで倍率だけの判断になります。
石巻地域は公立高校への進学希望が圧倒的に強いので第一志望の公立高校がダメだった時に滑り止めの私立高校へという考えは少数です。そうすると確実な公立高校に志望校を変更するというところが多くみられます。

しかし、倍率が変動しても合格ラインの点数はそれほど大きくは変わりません。今はその点数をクリアすることだけを考えてください。合格者の下のラインにいると受験生の動向によっては定員からはじき出される可能性が大きくなります。そのような心配をしなくてもいいように、まだ合格ラインに達していない受験生は合格ライン+20点を目指して頑張ってみてください。

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